享年40歳 両親にも見放された弟の孤独死 アルコール依存症の末に

こんにちわ。たからです。

昨日、ずっと連絡を絶っている夫から何度も着信がありました。

話したくなかったのですが、私の父にも連絡が入り、なにか用事があるとのことで折り返すように言われたため、仕方なく連絡を取る流れに・・・。

 

40歳義弟の孤独死

 

夫が話したかったのは、自身の弟のこと。

義弟は、トイレで倒れそのまま力尽きてしまったようです。

近隣の住民からの通報で、警察により発見され、すでに死後半年以上経ち、ミイラ化していたんだそう。

そのことを話しながら、夫はわんわんと子供のように泣きました。

誰かに聞いてほしかったのでしょう。

 

まだ、40歳ですよ?

若いのに・・・・・・・・・・。

 

孤独死では、トイレや玄関で遺体が発見されることが多いんだそうです。

なにか異変を感じて、トイレへ駆け込む、玄関へ向かい、誰かに助けを求めようとする・・・最後まで、生きようとした証がそこにあります。

 

世間とのつながりが希薄だったために、誰にも気が付かれることなくひっそりと生涯を閉じ、死後半年以上も経って発見されるなんて・・・。

生前の義弟は孤独だったでしょうが、それを支えた両親のことも近くで見ていましたので、悲しいともまた違う、なんとも言い表せない気持ちでした。

 

アルコール依存症に

 

弟さんは、私が夫と結婚したころは、一人暮らしをしており、会社勤めもしていました。

しかし、住んでいたアパートが火事になったことにより、逃げる際に足を負傷し、しばらく車いす生活になります。

その際、実家にて養生することに。

仕事に行かれないので、昼間から酒を飲むようになり、徐々にその量も増え、次第にアルコール依存症になっていきました。

アルコール依存症を克服するために、専門の施設に3か月ほど入院しました。

退院してしばらくは良かったものの、また大量のお酒を飲むようになり、2度目の入院をします。

しかし、また同じことの繰り返しでした。

みかねた義母、義父は、もうお金の無駄だと諦め、3回目の入院はありませんでした。

 

その後も、大量のお酒を飲むことは止められず、父母から、何度もお金を無心し、思うようにならないと暴れていました。

何度も、警察沙汰になりました。

家のガラスは割れ、花瓶や、父の趣味であった盆栽の土が飛び散り、壁はボコボコ、それは凄い有様でした。

 

父と母の夜逃げ

 

ある日、決意を固めた父と母は夜逃げを決行します。

逃亡先や、連絡先が知られないよう、事前に準備を進めました。

自分たちで建てた家、離れたくない気持ちはあったでしょうし、大切に育てた息子がこんなことになるなんて・・・。

父母の悲しみは、言い表せないものだったと思います。

家を出る日、最後の愛情なのか?50万円を置いて出たそうです。

その資金を元手に立ち直って欲しいという意味を込めて。

 

理解しあえない

 

父と母の思いむなしく、弟さんは父母を

『俺を見捨てた』

と言って恨んでいるようでした。

親戚中に、“親を恨む、許さない”などといった電話をかけていました。

不思議なことに、こんなになってまで、両親に見捨てられるようなことを自分がしてしまったとわからないのです。

親が子供を見捨てるなんて、よほどのことでしょう?

 

幼少期の話

 

義母から聞いた、弟さんの幼少期の話です。

とにかく勉強ができ、成績がとても良かったそうです。

幼少期から漫画や絵本より、参考書や難しい本を好み、読み漁るような子だったそうです。

それ故に、中学進学の際、難関私立中学校を受験し、合格します。

高校までエスカレート式のその難関中学ですが、最初はトップの成績を誇るも、次第に勉強についていけなくなります。

たばこは常習班、悪い仲間とつるむようになり、悪さを繰り返し、高校を辞めることになります。

何度も、学校から呼び出しがあったようですが、父親は無関心だったようです。

 

一応学歴は、中卒になるわけですが、頭の良かった自分という過去から抜け出せないようで、私にも『俺、偏差値70以上あるから』というような自慢をしていました。

 

孤独死に至るまで

 

更生を望み、アルコール依存症克服施設に2度も入所させてくれた両親を、見事に裏切る形で暴力をふるい、金の無心を続け、ついに両親に夜逃げされてしまった弟。

その先に待っていたのは孤独死でした。

最後に置いて行った50万円、それから雨風をしのげる実家を残したのは、親としての最後の愛情だったのでしょう。

解剖して死因を突き止めることもできたようですが、断ったようです。

そして、遺骨ももう、受け取らないと。なので、粉々に焼いてしまう焼骨という形をとるそうです。

遺体は、すでに腐敗が進み、ミイラ化していました。

ライフラインはすべて止まった状態で、足の踏み場もないほどにゴミが散乱し、水回りは真っ黒だったそう。

財布の所持金は5,400円、銀行口座残高は、300円。

享年40歳。あまりにも若い孤独死でした。

私も、元気な頃を知っているだけに、信じられないような、なんとも言えない気持ちです。

 

何を思えばいいのか・・

 

昔、夫の幼少期の家族アルバムを見せてもらったことがあります。

そこに映るのは、家族で毎年行っていたスキー旅行、誕生日のケーキやご馳走を囲んだもの、

クリスマスツリーの前ではしゃいでいる兄弟など、みんな笑顔の家族写真で、こんな結末を迎えるとは予想もできないものばかり。

しかし、意外とそんなものなのかもしれないですね。

どこで何を掛け違うかは誰にもわからないものです。

 

ご冥福をお祈りいたします。

 

今回は、商材の検証ではありませんでしたが、私の身に起こった出来事を書きました。

どこか遠いところの話だと思っていた孤独死が、こんな身近に起こるなんて。

皆さんはこれを読んで、何か思うことがありましたか?

 

私の独り言を最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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